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【enish】2017年12月期-第3四半期決算短信


今回は「株式会社enish」の第3四半期決算短信を見ていきます。

今年の六月中旬までは株価1500円前後で推移していましたが、そこから急騰し、一時は2倍の3000円超を付けました。
直近では2600円前後から1600円台まで1000円ほど下落しており、その原因となったのが本記事で紹介する「2017年12月期-第3四半期決算短信」です。

銘柄選定の理由
新興企業らしい、勝負した決算書でしたので選定しました。enishの株は保有していませんが、監視中です。
会計については、これまでいろいろな決算を読んだり、また資格勉強中ですが、あくまで素人です。



【決算短信】

経営成績

enish決算短信_経営成績

売上高は27億9200万円で、前年比26.2%の下落。四半期純利益は前年度より悪化し、7億9600万円の損失でした。純資産規模は前年度期末で16億8500万円でしたので、この損失は純資産の半分近くに当たります。同じ損失をもう一度やれば会社が無くなる寸前になりますので、やばい数字です。

この損失の要因として、決算説明資料では「「欅のキセキ」リリースに向け、外注費や製作費等の先行コストが増加」と説明されています。また、既存アプリを他企業へ譲渡し、その分の売上が減少したようです。

財政状態

enish決算短信_財務状況

前年度純資産は16億8500万円でしたが、本決算では9億2200万円まで減少しました。自己資本比率も77.4%から48.2%となり、比率としては安全域ですが、急激な比率減少は危険の兆候と言われます。

新規事業やアプリへの先行投資で一時的に損失が出ることはよくあることですが、今回は既存事業の収益力低下による減資も重なり、純資産の半分を吹き飛ばしてしまいました。enishにとって「欅のキセキ」は社運を賭けたアプリとなり、これが不調なら財務状況は急激に悪化し、増資等の対策が必要と考えられます。

また、四半期貸借対照表を見ると、「短期借入金」が約5億4500万円計上されています。これは一年以内に返済しなければならない借入金で、これを純資産から差し引くと3億7700万円しか残りません。自己資本比率は30%を割り込む数字となり、直近の下落率を見るに危険域と考えられます。



以上、決算短信を見ましたが、かなり「攻めた」決算でした。今、日本を代表するような大企業も、発展するきっかけは例外無く先行投資です。先行投資は一時的に財務状況を悪化させますので、今回のenishの決算が「悪い」とは言えないと思います。しかし、悪く見えてしまう決算でしたので、直近の株価は急落しています。
こういった「悪く見える」決算後に、正しい判断の下で買うことができれば、その後のリバウンドによりしっかり利益を確保できると思います。今回のenishで言えば、「欅のキセキ」の人気状況を監視し、投資しただけの成果を出せそうか、判断する必要があります。

今回は以上です。
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